導入のきっかけと導入前の課題
立正大学のインターネット環境は、現在では大学の公式ホームページ、メール環境ともに外部のホスティングサービス事業者に委託をして快適な運用を実現しています。
「以前は学内にメールサーバーを設置して自学で運用していましたが、管理者の負荷が増大したこともあり、負荷軽減を実現するために平成14年に外部のホスティングサービスの利用に切り替えました。」と情報メディアセンター 大崎情報システム課の竹藤潔氏は当時の経緯を話します。
メール環境については、当時からまだあまり一般的ではなかったWebメールを利用しています。ただし、フリーのWebメールを利用していたために、使い勝手が悪い、シンプルすぎるメニューで機能が少ないなどの多くの不満点がありました。
そこで、平成20年の9月より、以前から使い勝手とインターフェースの良さの評判を聞いていたActive! mail 6に切り替えました。
立正大学
情報メディアセンター
大崎情報システム課
竹藤 潔氏
ホスティングサービスでActive! mail 6を利用することにより
運用負荷を大幅軽減
「新しいWebメールの選定にあたっては、大学での豊富な導入実績や、学生の利用を想定した画面、ユーザーフレンドリーな部分などを考慮すると、Active! mail 6以外には特に候補になったものはありませんでした。ホスティングサービスを提供してもらっているバリオ・セキュアネットワークスに、Active! mail 6でのメールホスティングを提案して欲しいと私どもの方より伝えました。」と竹藤氏は話します。
Active! mail 6の導入にあたっては、以前使用していたWebメールとの併用期間を半年ほど設けましたが、学生は新しいものにも慣れるのが早く、Active! mail 6の直観的に利用できるインターフェースも手伝って、ほぼスムーズに移行することができました。
「Active! mail 6を使用してみて実感したのは、やはりタブを利用したインターフェースとその使い勝手の良さです。特にAjaxを用いて開発されているので、画面のビューサイズの変更やドラッグ&ドロップによるメールデータの移動などができるところも魅力です。
また、インターフェースカラーを好きな色に変更できるところも気に入っています。」
学生のレポート提出などにもActive! mail 6を利用
Active! mail 6は、全学の教員、学生の1万アカウントを超える規模で利用されていますが、特に学生には入学と同時にメールアカウント利用時のIDとパスワードを、ひとりひとりに付与しています。新入生のメールアカウントの利用開始について、竹藤氏は次のように説明します。
「Active! mail 6のマニュアルなどは特に用意していません。Webメールの使い方の講習は、1年生の希望者のみを対象に実施しているのですが、実は参加人数はあまり多くありません。Active! mail 6はヘルプ機能が充実していることもあり、特に講習などを受けなくても、すぐに利用を開始できるようです。
また、オープン情報室にインストラクターを常時2〜3人常駐させて、Webメールの利用に関するアドバイスなどをするようにしています。」
Active! mail 6は授業などでも利用され、教員によってはレポートをActive! mail 6を利用して提出させるようにしています。
また、学生が社会に出てからはもちろんですが、昨今では就職活動においてもメールによるコミュニケーションスキルが必要とされるケースが増えています。
「メールを使用できる学生と使用できない学生では、既に差ができてしまうような社会になっているので、Active! mail 6を利用したITコミュニケーションの教育は非常に重要なのですが、PCメールや携帯メールなどの媒体に限らず、社会に出る前に本質的な「文章能力」に磨きをかけることがより重要だと思います。」
メール資産を卒業後にも同窓会などに有効利用してもらいたい
Active! mail 6の導入後は、大きなトラブルもなくほぼ安定した稼働を続けていますが、今後の利用の課題について、竹藤氏は次のように話します。
「最近話題になりつつあるフリーのWebメールの利用は、現段階では考えていません。「安かろう」「悪かろう」というメールシステムになってしまっては困りますし、障害時の対応のリスクや24時間サポート、決して安くはないサポート・維持費など、まだまだ課題があると思っています。」
「Active! mail 6に関しては卒業後にも蓄積されたメール資産を有効利用できるような仕組みができればと考えています。卒業後もコミュニケーションを保ち、特に同窓会の連絡などに有効活用できると思います。バリオ・セキュアネットワークスやトランスウエアと相談しながら実現できればと期待しています。」