「働き方のこれから」と「ワークスタイルの変革」をリードする、というビジョンで「オフィス」と「IT」の2事業を大きな軸に、オフィス総合支援サービスを提供する株式会社マツヤ。栃木県で1863年に創業し、2023年で160周年を迎えた同社は、Google Cloud事業部(MPLUS)の成長に伴い、
Google Workspace導入支援に従事する社員が増加し、関連するサードパーティー製品のライセンス販売も伸びています。同事業部では、Google Workspaceで利用するGmailのセキュリティ対策と、同社の顧客への提案力を強化するために、Active! gate SSを導入し一時保留やWebダウンロードを活用しています。
全国のGoogle Workspaceユーザーに寄り添い業績を伸ばす導入・運用のエキスパート
創業から160年の歴史がある株式会社マツヤは、地域の企業を支えるオフィス総合支援事業(OFFICE PORTAL)を中心にビジネスを展開してきました。現在は、Google Workspace導入支援を中心としたMPLUSの事業が堅調に売上を伸ばし、オンラインでの商談やサポートの強みを活かして、北海道から沖縄まで日本全国にサービスを展開しています。
同事業部を牽引する大房部長は、その取り組みを次のように説明します。
「当事業部の強みは、Google Workspaceに特化した導入支援サービスにあります。クラウドサービスを仲介する事業者の中には、Google WorkspaceもMicrosoft 365も提供しているケースがあります。しかし、当社はGoogle Workspaceに注力することで、Googleのクラウドサービスに精通したエキスパートが数多く在籍し、中堅・中小企業から大手企業まで幅広く支援できる体制を整えています。そうした専門性やサポート力の高さが評価されています。
株式会社マツヤ
Google Could事業部(MPLUS)部長
大房 学氏
Gmailユーザーのサポート支援の一環でセキュリティ対策の強化を提案
株式会社マツヤのMPLUSでは、Google Workspace導入支援をはじめとして、運営管理サポートや各種Google Workspaceサードパーティー製品のライセンス販売と環境構築も提供しています。
その取り組みの中で「2年ほど前に、お客様からGmailのセキュリティ対策を強化したい、という相談を受けました。Gmailは、受信するメールのマルウェア検知やスパムメール除去などのセキュリティ対策は充実しています。一方で、メールに添付するファイルの誤送信防止や、メールの内容に機密情報などが含まれているかどうか、といった送信するメールのセキュリティ対策は十分とはいえません。そのため、当事業部でも以前から簡易な誤送信防止サービスを利用していたのですが、そのサービスの機能では、お客様の要件を満たせないことがわかりました。そこで、より本格的で機能が充実した誤送信防止サービスがないかリサーチしたところ、Active! gate SSを知りました」と大房氏は検討の経緯を話します。
株式会社マツヤ
Google Could 事業部(MPLUS)エンジニア
植木 悠緋氏
短期間のトライアルで全ての機能を検証し採用
Gmailのセキュリティ対策を強化するために、本格的な誤送信防止などの機能を備えたサービスを探してActive! gate SSを知った大房氏は「すぐにクオリティアに連絡して、無料トライアルを申し込みました。お客様への提案期限も迫っていたので、短期間でActive! gate SSのポリシー設定や利用できる機能などをすべてチェックしました。特に注目したのは、Webダウンロードでした。以前の誤送信防止対策サービスには、Zip暗号化の機能しかなかったので、PPAP対策なども考慮するとWebダウンロード機能やTLS確認機能があるActive! gate SSの方が、効果的だと判断しました」と選定の理由を振り返ります。
Active! gate SSのトライアルを開始した当時、Zip暗号化された添付ファイルを政府が受け付けなくなるというPPAP問題も注目されていました。大房氏は「WebダウンロードはPPAPの代替案になるだけではなく、送付するファイルに間違いなどがあったときに、ダウンロードされる前であればキャンセルできるというメリットもあります。セキュリティ対策という観点からも、Zip暗号化よりもWebダウンロードの方が安全性が高いと考えています」と補足します。
セキュリティ対策の強化と誤送信防止を実践
トライアル期間にすべての機能を確認した大房氏は、先行して自社の誤送信防止対策もActive! gate SSに切り替えました。その経緯について、エンジニアの植木氏は、次のように当時の印象を話します。
「ユーザーの立場からはメール送信時の操作が変わらなかったので、Active! gate SSに切り替わったことでの負担はありませんでした。また、Webダウンロードで添付ファイルを受け取った相手先でも、特に混乱はありませんでした。お客様によっては、操作方法を問い合わせてくるケースもありましたが、Active! gate SSは使い方が簡単なので、最初の一回だけ説明すると、それ以降はスムーズにやり取りできるようになりました」。
大房氏も「Webダウンロードと一時保留を組み合わせることで、誤送信対策が強化されました。当社では、部署によって保留時間を5分から10分に設定しています。その保留時間内であれば、Ccで送られてきた重要なメールを上司がチェックできます。文面や添付ファイルの内容に問題があれば、送信のキャンセルやWebダウンロードの中止ができるので、誤送信をする心配が低減しました」と導入の成果を語ります。
Google Workspace ユーザーへの豊富なサポート経験から最適なタイミングでActive! gate SSを提案
Active! gate SSによるセキュリティ対策と誤送信防止の効果を実践したMPLUSでは、顧客への提案力も増しています。大房氏は「当事業部の特徴は、全国のお客様にオンラインでGoogle Workspaceの導入支援や研修を実施しているサポートの丁寧さと対応力にあります。クラウドサービスの販売代理店の中には、ライセンスだけを提供する会社もあります。
しかし、Google Workspaceを使い始めるお客様の多くは、導入支援から運用までをトータルにサポートしてほしいと希望されています。そうしたご要望に寄り添うことで、日本全国のお客様からのご契約やお問い合わせを数多くいただいています」と事業の特色に触れます。そして「Gmailのセキュリティ対策についても、ご相談があれば最適なタイミングでActive! gate SSを提案しています。ITリテラシーが高い担当者がいるお客様の場合には、Google Workspace の導入と同時に提案しています。
その反対に、Google Workspace の運用や社員の操作に不安があるケースでは、導入から少し様子を見て利用が安定してからActive! gate SSを提案しています。Google Workspaceの導入初期には、それぞれのWebサービスを使いこなすのが精一杯で、その他の対策やサービスにまでお客様の意識が回らないからです。しかし、適切なタイミングで提案すると、多くのお客様には前向きに検討していただけます」と自社での知見がActive! gate SSの提案力につながっている成果を語ります。
コンプライアンス強化に向けたActive! vault SSの提案も推進
今後に向けた取り組みについて、大房氏は「Active! gate SSの機能をもっと使い込んでいきたいと考えています。特に、スタッフが増えているので上長承認の機能は導入したいと検討しています。また、Webダウンロードだけではなく、TLS確認機能にも注目しています」と社内の取り組みに加えて、「GmailのアーカイブにActive! vault SSを利用できないか調査しています。コンプライアンス対策には、メールのアーカイブは必須となります。そこで、自社でも利用して知見を集められれば、お客様への提案力も増すと思います」と展望を述べます。