導入事例

株式会社中京医薬品様

  • 業種:化学工業
  • 導入システム詳細:Active! gate SS(Google Workspace連携)

PPAP対策にActive! gate SSを導入し誤送信防止も活用

  • Google WorkspaceのPPAP対策にTLS確認機能を活用
  • ファイル送信後の送受信者双方の利便性に注目
  • ユーザーが意識しない運用変更でスムーズな導入
  • Zip暗号化の手間から解放され業務効率を改善
  • 一時保留機能で誤送信防止対策も強化

「健康づくり、幸福づくり、人づくり」を企業理念に掲げ、健康を支える伝統的な「置き薬」を事業の原点に、独自のマーケットを創り出してきた株式会社中京医薬品。同社は、北海道から九州まで日本全国に営業所を構え、医薬品や健康食品に加えて、「アクアマジック」という安心・安全なウォーターサーバー事業などを展開しています。同社のシステム部では、本社から全国各地の営業拠点におよぶITインフラの整備や運用管理を担っています。同部ではGoogle Workspace でのPPAP対策に、Active! gate SSを採用し、TLS確認機能やWebダウンロードを活用しています。

手作業でのZip暗号化から取引先へのPPAP対応に迫られる

株式会社中京医薬品のシステム部の杉田弘樹次長は、PPAP対策に迫られた経緯を次のように振り返ります。 「当社では、メールに添付するファイルの情報を保護するために、社員が手動でファイルをZip暗号化していました。しかし、一部の取引先から『暗号化されたZipファイルはメールで受け取りません』という通達が届くようになりました。PPAP問題を重視する企業が増えてくると予想されたので、システム部でも対応する必要があると考えるようになりました」。

個人宅への「置き薬」から事業を拡大してきた同社も、現在は官公庁や企業との取引も多く、PPAP問題がニュースなどで報道されるようになると、取引先の中でも対策を強化する動きが加速してきました。杉田氏は「Zip暗号化に代わる添付ファイルのセキュリティ対策を検討するにあたり、まずはどのような方法があるのかリサーチを開始しました」と語ります。

杉田氏

株式会社中京医薬品
システム部 部長
杉田 弘樹

4社のPPAP対策を比較しTLS確認機能が決め手でActive! gate SSを選定

社内で活用を進めているGoogle Workspaceと連携可能なPPAP対策を導入するために、杉田氏はインターネットでのリサーチを中心に4社のサービスを比較検討しました。サービス選定の経緯ついて「当初は、添付ファイル自動分離での対策を検討していました。そこで、4社に連絡をとって、各社からPPAP対策の提案をもらいました。そのうちの3社は、添付ファイル自動分離による対策の提案のみでしたが、クオリティアのActive! gate SSだけは、添付ファイル自動分離(Webダウンロード機能)に加えて、TLS確認機能*を提案してもらいました。当時は、聞き慣れない機能だったので、詳しい説明を受けることにしました」と話します。

TLS確認機能に注目した理由について、杉田氏は「添付ファイル自動分離でやり取りしたファイルは、受信者のメールボックスには残りません。そのため、あとからファイルを検索しようとしても、必要なファイルを探し出せなくなります。それに対して、TLS確認機能ならば、添付ファイルとして送受信できるので、送る側も受け取る側も利便性が損なわれないと思いました」と説明します。 4社の比較検討を経て、システム部ではTLS確認機能を実装していたActive! gate SSを選定し、2023年2月から導入を見据えた動作検証を開始しました。

(*)受信メールサーバーがTLS対応しているかを確認し、暗号化された通信経路に対しては添付ファイルにパスワードをかけずに送ることもできる機能

Zip暗号化の手間から開放され誤送信防止も活用

約2ヶ月の検証期間を経て、2023年4月からActive! gate SSの本格稼働がスタートしました。導入後の効果について、杉田氏は「営業部門の中に、毎日のように手動でZip暗号化した添付ファイルを業務委託先に送信している社員がいました。Active! gate SSの導入後には、そのZip暗号化の作業が不要になったので『業務の負担が無くなった』と喜ばれました。また、TLS通信に対応していない宛先にはWebダウンロード機能を利用して送付していますが、送信者が意識することはないのでユーザーからの問い合わせは少ないです。実際にWebダウンロードで送付されているのは1~2件程度なので、TLS確認機能を有効に使えています」と話します。

さらに「PPAP対策だけではなく、Active! gate SSの送信メールの一時保留も好評です。現在は外部宛のメールのみを、Active! gate SS内で一時的に保留し、ミスがあった場合に送信取り消しができる期間を設けています。過去にメール誤送信を経験したことがある社員もおり、一時保留によって安心してメールの送信ができるようになったという声を聞きました。中には、外部宛だけではなく、社内宛のメールも一時保留にしたい、と要望してくる社員もいます」と杉田氏は補足します。

アーカイブや訓練メールの実施も検討しセキュリティ対策の強化を目指す

今後に向けたメール関連の対策について、杉田氏は「まだまだ、Active! gate SSの機能を把握し切れていないので、PPAP対策や一時保留の他にも活用できる設定がないか、これから検討していきます。それに加えて、メールのアーカイブも考えています。さらに、社員のセキュリティ意識を向上していくために、定期的なメールの訓練も実施していきたいと思います。当社は、北海道から九州まで、全国67箇所に営業所があるので、訓練を通して社員が不審なメールを開かないようになってくれたらと思います」と展望を語ります。

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