「先進的なITサービスの提供を通して、地域社会とお客さまの発展に、熱意と責任感を持って貢献し続けます」を経営理念に掲げる北陸コンピュータ・サービス株式会社。1967年に創立された同社は、北陸地域に密着した企業として、情報システムの構築から「剱データセンター」の運用など、安全・安心なITをワンストップで提供しています。また、同社は2011年からメールの誤送信防止に、オンプレミス版のActive! gateを利用してきました。そして、2023年からMicrosoft 365のExchange Onlineへの移行をきっかけに、長年の実績や移行の容易性などを高く評価してクラウド版のActive! gate SSを採用しました。
2011年からActive! gateを使い続けメールの誤送信防止を継続
北陸コンピュータ・サービス株式会社のコーポレート本部 総合企画部 上席マネージャー 経営・システム企画グループ長の池田 一成氏は、長年にわたってActive! gateを利用してきた背景について、次のように振り返ります。
「2011年当時はオンプレミスで運用していたメールのセキュリティ対策を強化する必要があり、その一環として誤送信防止も検討していました。セキュリティ対策として注目していたのは、宛先間違いや添付ファイル間違いなどのうっかりミスを防ぐために送信メールを一時保留する機能、ToやCcに一定個数以上のアドレスがある場合、Bccに自動変換する機能でした。これらのセキュリティ対策を実現できるソリューションとして、Active! gateが選ばれて10年以上にわたり利用しています」。
同じコーポレート本部の総合企画部で上席エキスパートの高井 綱信氏も、運用の経緯を補足します。
「送信メールを一時保留する誤送信防止は、社員にとって当たり前の運用環境になっていました。一時保留によって送信ミスを未然に防いだケースは多いと思います。具体的な効果は測定していませんが、Active! gate導入からずっと、誤送信メールがなかったことからも、その効果を実感しています」。
北陸コンピュータ・サービス株式会社
コーポレート本部 総合企画部
上席マネージャー
経営・システム企画グループ長
池田 一成氏
Microsoft 365のExchange Onlineの導入に伴いActive! gate SSへの更新を推進
オンプレミス版のActive! gateからクラウド版のActive! gate SSへ更新したきっかけについて、池田氏は「2021年に全社規模でMicrosoft 365のOffice365 E3を契約して、TeamsなどのWebミーティングを活用するようになりました。2022年になると、オンプレミスで運用していたメールサーバーの保守が切れるという案内により、2023年にExchange Onlineに移行する計画を立てました。それに伴って、誤送信防止をどうするか、検討を開始しました」と説明する。
検討にあたって高井氏は「Exchange Onlineへの移行では、メールのセキュリティ対策に関して、利用できるクラウドサービスを比較検討しましたが、Active! gateには長年の実績と信頼があり、サポート対応なども適切だったため、最終的にはクラウドサービスのActive! gate SSが最適だという判断になりました」と選定の理由を話します。
北陸コンピュータ・サービス株式会社
コーポレート本部 総合企画部
上席エキスパート
高井 綱信氏
例外アドレスの削除やユーザー登録の自動化など運用の軽減と安全性を向上
Exchange OnlineへのActive! gate SS導入を担当した高井氏は「オンプレミス版からActive! gate SSへの移行は、とても簡単でした。設定画面もほとんど一緒だったので、Active! gate側の設定を確認して、その内容をそのままActive! gate SSに再設定するだけで、移行は完了しました。実際に移行を経験してみると、他のクラウドサービスに変更しないで、Active! gate SSを選んで良かったと感じています」と評します。
また、オンプレミスのメールからExchange Onlineへの移行を推進した池田氏は「Exchange Onlineへの移行も一日で完了しました。社員のITスキルが高いことに加えて、移行前から告知してきたので、現場では大きな混乱もなく利用を切り替えられました。具体的には、メールクライアントで利用しているOutlookのアクセス先を変更するだけなので、大きな混乱もなくスムーズに移行できました。移行後もActive! gate SSによるメールの一時保留やBcc強制変換なども機能しているので、社員は違和感なく誤送信防止を利用しています」と成果を語ります。
さらに高井氏は「運用面では、Active! gate SSになったことで、最新のアップデートなども自動的に更新されるようになり、管理者の負担は軽減されました。また、オンプレミスで運用していたときには、一部の社員が社外からメールを確認するために、転送用の例外アドレスなどを登録していましたが、クラウド化により不要になりました。さらに、Active! gate SSがExchange Onlineのメールアドレスを自動的に登録する機能を利用することで、ユーザー登録や変更などの管理も一元化されて便利になりました」と導入の効果を補足します。
TLS確認機能の活用など社内の経験を顧客にも提案
今後に向けた取り組みについて、池田氏は「現在はPPAP対策にWebダウンロードを活用していますが、TLS確認機能にも注目しています。当社の取引先には、Webダウンロードを受け付けないケースはほぼないのですが、将来的にはTLS確認機能対応が求められるかもしれません」と話します。
また、高井氏は「運用管理の手間が軽減された分だけ、TLS確認機能の利用も含めて、これまで以上にActive! gate SSの機能を学んで、使いこなせるようになりたいと考えています。メールのセキュリティ対策に終わりはないので、より多くの機能を活用して現場に負担をかけずに安全性を高められる方法を探っていきます」と展望を語ります。
さらに、池田氏は「当社は北陸地域のお客様にワンストップで先進的なICTサービスを提供する企業です。今後は、我々がExchange Online とActive! gate SSで実践しているメールの誤送信防止ソリューションを、より多くのお客様に紹介していきます」と抱負を語ります。