導入事例

岩田鋼鉄株式会社様

  • 業種:製造業
  • 導入システム詳細:Active! zone SS(Microsoft 365連携)
  • 導入システム詳細:Active! gate SS(Microsoft 365連携)

自動車産業のサイバーセキュリティリスクを低減するためにActive! zone SSとActive! gate SSを導入

  • 自動車産業サイバーセキュリティガイドラインに対応
  • 怪しいメール攻撃をしっかりブロック
  • 直観的でわかりやすい管理画面を評価
  • Active! gate SSでメール誤送信防止も同時に実現

1965年の創立から「特殊鋼を主体とした流通加工業」の専門商社として成長してきた岩田鋼鉄株式会社。国技館に近い東京都墨田区に本社を構える同社は、国内トップクラスの特殊鋼の品揃えで、自動車部品を中心に広範囲な材料調達と供給を可能にする物流ネットワークを整備しています。同社の管理部では、特殊鋼取引の中心となる自動車産業を取り巻くサイバーセキュリティのリスクが深刻化している背景を受けて、Microsoft 365のメールセキュリティ対策にActive! zone SSとActive! gate SSを採用しました。

書籍

自動車産業のサプライチェーンを構成する鋼鉄流通のサイバーセキュリティリスクの深刻化

岩田鋼鉄株式会社の管理部で、ITシステムの導入やサイバーセキュリティ対策に取り組んでいる栗田佳治氏は、過去に社内で抱えていたメール管理のリスクを次のように説明します。

「以前は社員が利用するメールアドレスを単純な英数字で管理していました。メールアドレスから個人の氏名が特定されないように、という配慮だったと思います。しかし、インターネットを介して多くの取引先のクラウドサービスにログインするようになると、社員番号のようなシンプルなメールアドレスの方が、サイバーセキュリティのリスクが増大するのではないかと考えるようになりました。当社では、特殊鋼を中心に自動車産業との取引が多いので、『自動車関連のサプライチェーンがサイバー攻撃にあって生産ラインが停止した』といったニュースを目にすると他人事ではないと思うようになりました。それに加えて、数年前から日本自動車工業会の推奨する『自動車産業サイバーセキュリティガイドライン』の遵守が求められるようになってきました」。

自動車産業サイバーセキュリティガイドラインは、深刻化する自動車産業を取り巻くサイバーセキュリティリスクに対処するために、一般社団法人の日本自動車工業会が公開している対策の案内です。同ガイドラインには、付録としてチェックシートが提供されていて、その中には「外部から受け取ったデータが安全であることを確認している」や「メールの誤送信を防止する対策を実施している」などの項目が列挙されています。栗田氏は「メールアドレスの変更と同時に検討したのは、スパムなどのメール攻撃対策でした。単純なメールアドレスだったからなのか、毎日膨大なメール攻撃が届いていました。そこで、当社のITパートナーに対策を相談しました」と検討の経緯を振り返ります。

栗田氏

岩田鋼鉄株式会社
管理部 副部長
栗田 佳治

Microsoft 365のメール攻撃対策にActive! zone SSを誤送信防止にActive! gate SSを採用

相談したITパートナーからの推薦で、Microsoft 365のメールセキュリティ対策にActive! zone SSを検討していた栗田氏は、クオリティアからActive! gate SSの説明も受けました。その結果「Active! zone SSと一緒に、誤送信防止のためにActive! gate SSの採用も決めました。同じ会社の提供するメールのセキュリティ対策だったので、困ったときにまとめて相談できる安心感がありました。また、メール攻撃対策に加えて、『自動車産業サイバーセキュリティガイドライン』でも、メールの誤送信防止の対策が必要となっていたので、遅かれ早かれ必要になるのならば、まとめて導入した方が安心だと考えました」と選定の理由を栗田氏は説明します。

導入に向けた経緯については「Active! zone SSとActive! gate SSの導入に関する稟議書を提出して、1〜2週間で決済が下りました。そこで、ITパートナーに連絡して、導入時には初期設定をサポートしてもらいました。Active! zone SSとActive! gate SSに関しては、選定の段階からITパートナーの提案を信じていたので、他の製品と比較したり事前検証などは行わずに、メールアドレスの変更と合わせて一気に導入を推進しました」と話します。

使いやすい管理画面を活用しホワイトリストの設定やユーザー登録を実践

Active! zone SSの運用について栗田氏は「基本的には、Active! zone SSのスパムフィルターでスパムメールを止めています。ただ、やり取りが多いメーカーなどはホワイトリストに登録して、メールが隔離されないように配慮しています。Active! zone SSの管理画面は、あまりITに詳しくない人でも直感的に活用できるので、ホワイトリストの登録や新入社員などのユーザー追加などは、ITパートナーに頼らずに社内で設定しています」と使い勝手を評価します。

また、誤送信防止のActive! gate SSに関して「導入当初は、送信したメールが一定の時間保留されることに戸惑う社員もいました。しかし、そういう社員には、メールセキュリティ対策の強化は『時代だから』と説明して納得してもらいました。現在では、保留されるのが当たり前になったので、社員からの問い合わせもなくなり『自動車産業サイバーセキュリティガイドライン』のチェック項目をひとつクリアしました」と栗田氏は効果を語ります。

さらに「Active! zone SSを導入してからは、メール攻撃は全くこなくなりました。定期的に管理画面をチェックしていますが、変な添付ファイルが付いている英文のメールなども、しっかり防いでいます」と導入の成果に触れます。

ITリテラシーの向上と人材の育成でサイバーセキュリティ対策を強化

今後に向けた取り組みについて、栗田氏は「メールセキュリティ対策は、Active! zone SSとActive! gate SSの導入で解決したので、その他の対策を検討しています。例えば、サイバーセキュリティに関連したITリテラシーを向上させるために、eラーニングなどの教育を受けてもらうとか、標的型攻撃メールの訓練を実施して、スパムフィルターだけでは防げないメールにも警戒心を持ってもらうなどの方法を考えています」と話し、「それに加えて、社内のITシステム管理やセキュリティ対策を担える人材の育成も必要です。昨年、ITに精通した社員が退職してしまったので、若手の社員にサイバーセキュリティ対策を担ってもらいたいと思っています。今後も、サイバーセキュリティ対策の強化は、自動車産業をはじめとして、あらゆる取引先から求められる必須の課題だと受け止めています。それだけに、最新の脅威や最適な対策などの情報をITパートナーやクオリティアから、定期的に教えてもらえたらと願っています」と期待を寄せます。

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