導入事例

株式会社長野県協同電算様

  • 業種:インターネットサービスプロバイダー(ISP)
  • 導入システム詳細:Active! mail UNIX版、ファイル管理機能カスタマイズ

Webメールの利便性に加え、ファイル管理機能のカスタマイズで個人向け情報共有機能を提供し、他のISPとの差別化を実現。

  • ファイル管理機能をカスタマイズし個人向け情報共有機能に
  • 複雑な設定が不要なセキュアメールシステムの実現
  • 長野県下のJAおよび関連企業のネットワークシステムに

導入のきっかけと導入前の課題

長野県協同電算は、長野県下のJAおよび関連企業のネットワークシステムの運営を担当し、そのインフラを活かしたISP事業など地域コミュニケーションネットワークの構築を常にフラグシップ的存在として積極的に進めてきた。
こうしたネットを使ったコミュニケーション拡大の流れの中で、JANISネットが提案する次世代のネット利用ツールとして白羽の矢が立ったのがActive! mailだった。

「元々JANISネットでは、インターネット側からのメール接続についてはAPOPしか認めないなど、シビアな運用をしていました。しかしながら、コンピューターに詳しい人でもない限り、POPとAPOPの違いはわかりづらい。これがActive! mailならSSL暗号化通信を使ってセキュリティを簡単に確保できる点に着目しました。」と佐藤氏は語る。
また佐藤氏は、Active! mailのメリットとして次の3点を挙げている。

  1. 外部ネットワークからでも安全に利用できる
  2. 携帯電話からでもメールを閲覧できる
  3. 受信後のスパム処理を容易に行える

この中でも特に携帯電話対応は特筆に値するという。
「会社から携帯電話にメールを転送している人は多いと思いますが、すべてが必要な情報とは限らない。ところがActive! mailでは直接Webメールにログインできるので、出勤途中に緊急性のあるメールだけ内容を確認できる。JANIS Webメールでは、こうした使い方から生まれるメリットを前面に出していきたい。」と佐藤氏は評価する。

佐藤 千明氏

(株)長野県協同電算
ネットワーク部部長
佐藤 千明

「使い方の提案」を追及することから生まれた「ファイル管理機能」

近年、ISPでのWebメール導入はもはや当たり前になっており、JANIS会員に有償オプションとして提供されるWebメールで、いったいどのような使い方を提案できるのかがJANIS内部で大きな課題となった。
Active! mailを採用したメリットをより具体化するために、カスタマイズで「ファイル管理機能」が追加されている。

「JANIS Webメールに用意されているファイル管理機能は、製品版のActive! mailにはないオリジナル機能です。ファイル管理というとグループウェア的な要素が強い機能のように見えますが、本カスタマイズでは個人での情報共有を主な目的としています。
外出先でも情報を引き出せる、メールとファイルのリモート管理をひとつのアピールポイントと考えており、このステップの先にはWebを利用したリモート作業環境の実現も構想しています。」

ログイン画面

JANIS Webメールのログイン画面。ここにもマルチドメイン対応のログイン機能や画面デザインに関するカスタマイズが施されている。

ファイル管理画面

「JANIS Webメール」のファイル管理画面。Active! mailのメール部分と違和感のない画面デザインで機能が追加されている。ファイル管理はファイルにコメントを付けて保存することも可能。

外部からのアクセス手段としてのWebメール

JANISネットでは、インターネット経由の利用と、ISPサービスやJA長野県のインフラなどを経由するISP内部からの利用を想定しており、JANIS会員が外部ネットワークからメールを送受信する場合、WebメールかAPOPを利用することになる。
Active! mailが設置されているセグメントのWebサーバーは2台。負荷に応じて2つのActive! mailに処理が割り振られるようになっており、またファイアーウォールで仕切られた別セグメントに設置されているメールサーバーに対するフロントエンドとしての役割も受け持つ。
メールサーバーのセグメントには計4台のIMAPサーバーが用意され、SAN(Strage Area Network)およびNAS(Network Attached Strage)で構築されたメールスプールにユーザーのメールデータを保管している。

メールシステムを支えるサーバー群

メールシステムを支えるサーバー群。負荷分散装置を使った大規模対応を行っている。

JANISがメールサービスで目指すもの

最後に、こうした魅力的なWebメールサービスを実現したJANISの次なる目標は何か、佐藤氏からは次のような答えをいただいた。

「メールサービスの中でも、迷惑メール対策は今後もっと必需品になってきます。日に数十通から数百通に上る迷惑メールの処理を楽にするためには、メールクライアント側の迷惑メール対策をもっと手軽なものにすることが重要になってくる。
それと共に、ストレージや通信回線の負荷増大に伴う設備投資を抑えるために、サーバー側でのより有効な迷惑メール対策も必要でしょう。こうした地道な積み重ねが、魅力的なサービス提供につながっていくはずです。
今後はISP登録ユーザー以外にもサービスを提供し、長野発の全国サービスを事業の核に据えていきたい。JANIS Webメールが生涯使えるメールサービスの大きな武器になると考えています。」

システム概要

システム概要
  • 2機のブレード、2機のサーバーで構成されたIMAPサーバーを利用し、SANおよびNASを使ったファイル共有に保管されているメールをActive! mailからコントロール。
  • Active! mailは2機のWebサーバーに収容されている。

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